※本記事は広告(アフィリエイト)を含みます。当サイトは特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではなく、中立的に相談できる無料相談サービスをご紹介しています。掲載情報は2026年7月時点の編集部調べ・公的統計および各機関の公表値です。本記事は一般的な情報提供を目的とした試算であり、将来の数値を保証するものではありません。最終判断はご自身の責任で行ってください。
― 家計の保健室編集部
編集部の採点と立場について
採点基準: 夫婦世帯の老後資金準備方法5パターンを「節税効果」「流動性」「リスク」「手間」「期待リターン」の5軸で評価し、5段階(★)で採点しています。★は編集部の暫定的な目安であり、将来の運用結果や満足度を保証するものではありません。
検証日: 2026-07-02
最終更新日: 2026-07-02
検証方法: 厚生労働省・総務省・金融庁・日本年金機構・国民生活センター・公益財団法人生命保険文化センターの公表値を編集部が突き合わせて整理しています。モデルケース試算は model_cases_canonical.json(編集部正本)M2(共働き夫婦+子1人・世帯年収800万円)およびM3(共働き夫婦+子2人・世帯年収1,000万円)に基づきます。
本サイトの立場(YMYL/保険業法・金融商品取引法): 当サイトは特定の金融商品・保険商品・投資信託の推奨・販売・斡旋を行いません。中立的に相談できる無料相談サービスへのご紹介に徹しています。商品選定は相談先のFP・有資格者とご検討ください。現在、信頼性向上のため監修FP(AFP/CFP・FP技能士)を選定中です(2026年8月末までに体制整備予定)。
「夫婦の老後資金は、結局いくら必要なんだろう?」——同じ”老後2,000万円”でも、夫婦世帯は年金は2人分で合算可能・介護費は2人分の負担・遺族年金で片方先立ち時の収入再設計が必要という3つの構造があります。さらに「共働きか片働きか」「子どもがいるか」で必要額は1,000万円以上変動します。
本記事では、共働き夫婦M2(世帯年収800万円・子1人)と共働き夫婦M3(世帯年収1,000万円・子2人)の編集部モデルケース試算で、必要額・年金合算・介護費・遺族年金・相続対策まで一気通貫で整理しました。「夫婦だから安心」ではなく、「夫婦だからこそ2人で設計する」が編集部の結論です。
結論:夫婦の老後資金は「2,500万〜4,000万円」が目安
編集部の結論からお伝えすると、夫婦世帯(共働き・厚生年金加入)の老後資金は必要貯蓄 約2,500万〜4,000万円が目安です。これは「夫婦の年金合算月額(約22〜26万円)と老後生活費月額(約26〜28万円)の差を25年でカバーする額+介護予備費2人分+住宅修繕・リフォーム費」を合算した試算です。
共働き/片働き、子あり/子なし、持ち家/賃貸で1,000万円以上の差が出るため、「夫婦の老後資金は1つの数字で語れない」のが本記事の出発点です。
独身世帯との3つの構造差
夫婦世帯と独身世帯の老後資金には、①年金が合算可能(独身約14万円 vs 夫婦約22〜26万円)②介護費が2人分必要(時期がずれれば負担分散可)③遺族年金で片方先立ち時の収入を再設計可能、という3つの構造差があります。
一方、相続対策の必要性が独身より高く、住宅ローン残債・配偶者の生活保障の論点も追加で必要です。
共働き/片働き/子あり/子なしで設計を分ける
夫婦の老後設計は「共働きか片働きか」「子がいるか」の2軸で4パターンに分かれます。共働きは年金合算額が大きく、片働きは妻(または夫)の第3号被保険者期間で年金が少なめ。子ありは教育費ピークが老後資金準備とバッティングするため、「教育費ピーク後の10年で挽回できるか」が分岐点。
子なしは老後資金準備に集中しやすい一方、相続対策の優先度が変わります。
夫婦の老後資金が「いくら必要か」を数字で出す
夫婦ケースの必要額は、①年金収入(合算) ②生活費(2人分) ③残存年数(夫婦の寿命差含む)の3つから逆算できます。
夫婦世帯の公的年金見込額(共働き/片働きの差)
厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、共働き夫婦(両者厚生年金加入)の合算年金月額は約22〜26万円、片働き夫婦(夫厚生年金+妻第3号)の合算は約20〜22万円が目安です。
内訳は「夫の厚生年金約14万円+妻の厚生年金約8〜12万円」(共働き)または「夫の厚生年金約14万円+妻の基礎年金約6.5万円」(片働き)。共働き継続によって生涯年金額に約3,000万〜4,500万円の差が出るのが、夫婦設計の重要論点です。
出典: 厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/toukeindex.html(取得日: 2026-07-02)
夫婦高齢者の生活費(総務省家計調査)
総務省「家計調査年報(2025年)」によれば、65歳以上の夫婦のみ無職世帯の月平均消費支出は約24万円、これに非消費支出(税・社保)約3.1万円が加わり合計約26〜28万円が目安です。
内訳は食料7.2万円・住居1.6万円(持ち家前提)・水道光熱2.2万円・保健医療1.6万円・交通通信3.0万円・教養娯楽2.5万円・その他5.9万円。賃貸継続の場合は住居費が月8〜13万円上乗せになります。
出典: 総務省統計局「家計調査年報(2025年)」https://www.stat.go.jp/data/kakei/(取得日: 2026-07-02)
残存年数の考え方(夫婦の寿命差を含む)
厚生労働省「簡易生命表」では、65歳時点の平均余命は男性約20年・女性約25年。夫婦設計では「夫が先立ったあと妻が10年前後を1人で過ごす想定」が必要です。
健康寿命(介護を要しない年齢)は男性約72歳・女性約75歳が目安のため、夫婦合算で介護期間10〜15年(夫5〜7年+妻7〜10年)を見込むのが現実的な感度分析になります。
出典: 厚生労働省「簡易生命表」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life25/index.html(取得日: 2026-07-02)
編集部モデルケース試算:M2 共働き夫婦+子1人・世帯年収800万円
編集部正本 model_cases_canonical.json のM2(共働き夫婦+子1人(5歳)・世帯年収800万円・都内近郊賃貸)で試算しました。
M2の前提と試算結果(65歳→90歳・25年)
M2の前提は、30代・夫500万円+妻300万円(共働き)・都内近郊賃貸(家賃13万円)・両者厚生年金加入・子1人(5歳)。65歳時点の年金合算月額は約22万円、生活費月額は約27万円(持ち家前提)。月不足額は約5万円、25年で約1,500万円。
介護予備費2人分1,000万円を加えると、必要貯蓄の目安は約2,500万円。退職金(夫1,000万円+妻500万円想定)があれば自助で1,000万円程度のカバーが現実的です。
賃貸継続シナリオでの追加負担
都内近郊の賃貸を65歳以降も継続する場合、家賃月10〜13万円×25年で約3,000〜3,900万円の追加負担が発生します。住宅購入のタイミング(30代後半〜40代)または地方移住での圧縮が、夫婦老後設計の最大の分岐点です。
地方移住で家賃を月5万円に圧縮すれば、25年で約2,400万円の負担減も可能性としてあります。
子の教育費ピーク後の挽回シナリオ
M2は子が5歳のため、教育費ピーク(高校〜大学)は2036年〜2042年。教育費ピーク中はiDeCo・新NISA積立を月3万円程度に抑制し、ピーク終了後(夫婦50歳前後)から月10万円増額で挽回するシナリオが現実的です。
50歳→65歳の15年間に月10万円積立(年3%運用想定)で約2,300万円の追加形成が可能性としてあり、教育費負担と老後資金準備の両立が成立するケースが多いと整理しています(あくまで運用前提の試算・要確認)。
編集部モデルケース試算:M3 共働き夫婦+子2人・世帯年収1,000万円
編集部正本 model_cases_canonical.json のM3(共働き夫婦+子2人(8歳/3歳)・世帯年収1,000万円・住宅ローン3,500万円35年)で試算しました。
M3の前提と試算結果(65歳→90歳・25年)
M3の前提は、30代後半〜40代前半・夫600万円+妻400万円(共働き)・都内近郊郊外・住宅ローン3,500万円/35年/金利0.5%/月返済9万円・両者厚生年金加入・子2人(8歳/3歳)。65歳時点の年金合算月額は約24万円、生活費月額は約28万円(住宅ローン完済後・管理費等含む)。
月不足額は約4万円、25年で約1,200万円。介護予備費2人分1,000万円+ローン完済後の修繕・リフォーム1,000万円を加えると、必要貯蓄の目安は約3,000〜4,000万円。
住宅ローン完済タイミングと老後資金の連動
M3の住宅ローンは35年・5年経過のため、完済は65歳。「定年と完済が同時期になるリスク」が論点で、繰上返済で完済を60歳に前倒しできれば、定年後5年間の月9万円を老後資金積立に転換できます(5年で約540万円、運用想定なら600万円超)。
一方、繰上返済で手元流動性が薄くなると教育費ピーク時の家計が苦しくなるため、「繰上返済 vs 新NISA積立」の優先順位は世帯ごとに個別最適化が必要です。
子2人の教育費ピークと老後資金準備の両立
M3は子2人のため教育費ピークが2036年〜2049年と長く、老後資金準備の余力期間が短くなります。「教育費は奨学金・教育ローンで一部カバーし、老後資金準備を止めない」のが編集部の現実解です。
住宅ローン・教育費・老後資金の三重負担は世帯1,000万円層でも厳しいため、児童手当のNISA積立化(年18万円×15年で約350万円)など細かい設計の積み上げが重要です。
参考: 文部科学省「子供の学習費調査」https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/(取得日: 2026-07-02)
夫婦特有の論点①遺族年金と片方先立ち時の収入再設計
夫婦の老後資金で重要な論点が、片方が先立ったあとの遺族年金です。日本年金機構の遺族年金制度では、夫が先立った場合、妻は「遺族厚生年金(夫の老齢厚生年金の約3/4)+自分の老齢基礎年金」が受給できます。
遺族年金の試算(夫先立ち想定)
M2/M3で夫(厚生年金月14万円)が先立った場合、妻は「夫の厚生年金約14万円の3/4=約10.5万円+自分の老齢基礎年金約6.5万円(または自分の厚生年金)」を受給。
共働きの妻が自分の厚生年金月10万円を持っている場合、「夫の遺族厚生年金10.5万円」と「妻の老齢厚生年金10万円」を比較し、高い方が支給される仕組みです(実際は併給調整あり)。詳細は日本年金機構公式を参照してください。
出典: 日本年金機構「遺族年金」https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/(取得日: 2026-07-02)
妻が先立った場合の夫の収入再設計
妻が先立った場合、夫は遺族厚生年金の受給に年齢・収入要件があり、共働き夫の場合は受給対象外となるケースもあります。「夫1人になった場合の生活費を月18〜20万円程度に圧縮し、自分の老齢年金で生活する」シナリオが現実的。
妻が先立つケースは寿命差を考えると相対的に少ないですが、想定外の事態に備え、両方向のシミュレーションが安全です。
「夫先立ち→妻10年単身」想定の追加準備
夫婦の平均寿命差を考えると、「夫が先立ったあと妻が10年程度を1人で過ごす」シナリオの発生確率が高いのが構造です。妻単身期の生活費は夫婦時の約70%(月18〜20万円)が目安。
遺族年金と妻の老齢年金で合計月17万円程度確保できれば、月不足1〜3万円・10年で約120〜360万円の追加準備でカバーが可能性としてあります。
夫婦特有の論点②介護費は2人分・時期がずれれば負担分散
夫婦の介護費は単身の2倍ではなく、時期のずれと相互ケアで実質1.5〜1.8倍に抑制できるケースが多いと整理しています。
夫婦の介護費は単純な2倍にならない理由
公益財団法人生命保険文化センター「2024年生活保障に関する調査」によれば、介護期間の平均は約5年1ヶ月。夫婦の場合、夫の介護期間と妻の介護期間が完全に重ならず時期がずれるケースが多いため、相互ケアで介護保険外サービスの一部を内製化できる構造があります。
一方、両者が同時期に要介護になった場合は負担が一気に増えるため、介護予備費1,000万円は最低ラインと整理しています。
出典: 公益財団法人生命保険文化センター「2024年生活保障に関する調査」https://www.jili.or.jp/researchousa/(取得日: 2026-07-02)
介護保険のサービス利用と家族介護
介護保険は要介護認定後に1〜3割の自己負担でサービスを利用できますが、要介護3で月約27万円、要介護5で月約36万円が区分支給限度基準額の目安(1割負担なら自己負担2.7万〜3.6万円+超過分)。
夫婦のうち片方が要介護になった場合、もう片方の家族介護でデイサービス利用回数を抑制できる一方、「介護する側の健康・収入機会損失」も家計シミュレーションに含めるのが現実的です。
参考: 厚生労働省「介護保険制度の概要」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo_koureisha/gaiyo/index.html(取得日: 2026-07-02)
夫婦の介護予備費の確保戦略
編集部の目安は「介護予備費 1,000万〜1,500万円を流動性の高い口座で別管理」。新NISA成長投資枠や定期預金で確保し、iDeCoとは別枠(iDeCoは60歳まで引き出せず介護費用に間に合わないリスクがある)にするのが安全です。
両者要介護シナリオで2,000万円超必要になるケースもあるため、健康寿命の延伸(早期からの運動・食事改善)も家計戦略の一部と捉えるのが現実的です。
夫婦特有の論点③相続対策・住宅ローン残債・配偶者控除
夫婦の老後資金で独身と決定的に異なるのが、相続対策の必要性と配偶者の生活保障です。
夫婦の相続税基礎控除と配偶者控除
夫婦の相続税は基礎控除3,000万円+600万円×法定相続人数。子2人なら法定相続人3名(配偶者+子2人)で基礎控除4,800万円、子1人なら4,200万円、子なしなら3,600万円(配偶者のみ)。
配偶者控除は「1億6,000万円または法定相続分のいずれか多い額まで非課税」と大きいため、「配偶者にできるだけ多く相続させる→次の相続(二次相続)で子に渡す」戦略が一般的です。詳細は国税庁公式を参照してください。
出典: 国税庁「相続税の計算」https://www.nta.go.jp/taxeshiraberu/taxanswer/sozoku/4152.htm(取得日: 2026-07-02)
住宅ローン残債と団信の扱い
住宅ローンを返済中の世帯は、団体信用生命保険(団信)に加入しているため、ローン名義人(多くは夫)が死亡するとローン残債は団信で完済されます。そのため、配偶者の死亡保障必要額を試算する際は団信分を減算するのが原則。
ただし、団信完済後も固定資産税・修繕費・管理費は継続発生するため、配偶者の老後生活費試算には別途これらを含めるのが現実的です。
iDeCo・新NISAは夫婦2人分使える優位性
独身に対して夫婦の最大の優位性は「iDeCo・新NISAを2人分使える」こと。iDeCo会社員月23,000円×2人=月46,000円(年55.2万円)、新NISA生涯枠1,800万円×2人=3,600万円。
共働きで両者活用すれば30年運用(年3%想定)で約5,000万〜6,000万円の試算が成立します(あくまで運用前提・要確認)。妻が第3号被保険者でもiDeCoは利用可能(月23,000円・所得控除は使えないが運用益非課税は適用)です。
夫婦の老後資金 準備方法5パターン(編集部評価)
夫婦世帯に適した老後資金準備の5パターンを、編集部が独自の5軸で評価しました(★は編集部の暫定的な目安・将来運用結果を保証するものではありません)。
| 準備方法 | 節税効果 | 流動性 | リスク | 手間 | 期待リターン |
|---|---|---|---|---|---|
| ①iDeCo夫婦2人分(会社員月23,000円×2) | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| ②新NISA夫婦2人分(生涯枠3,600万円) | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| ③公的年金繰下げ受給(夫婦タイミング設計) | — | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| ④共働き継続・パート延長 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| ⑤個人年金・終身保険(配偶者保障兼用) | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
①iDeCo夫婦2人分の活用条件
iDeCoの最大の優位性は掛金全額所得控除+運用益非課税+受取時控除の三重節税。夫婦両者会社員(企業年金なし)なら月23,000円×2=年55.2万円の所得控除。所得税率10%帯なら年約8.3万円・20%帯なら年約16.6万円の節税効果。
流動性制約(60歳まで引き出し不可)があるため、教育費ピーク期間は妻分を抑制するなど、ライフプランに合わせた段階拡大が現実的です。
②新NISA夫婦2人分を生涯枠3,600万円使い切る設計
新NISA夫婦2人分の生涯非課税枠は3,600万円。共働きで月10万円×2=月20万円積立すれば3年で枠到達も理論上は可能ですが、教育費・住宅ローンとのバランスで月3〜5万円×2=月6〜10万円積立が現実的なペースです。途中引き出し自由のため、結婚・教育費・住宅頭金とも兼用可能。
詳細は金融庁公式の「NISA特設ウェブサイト」を参照してください。出典: 金融庁「NISA特設ウェブサイト」https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/(取得日: 2026-07-02)
③夫婦の公的年金繰下げタイミング設計
夫婦の年金繰下げは「健康・寿命想定が長い方を繰下げ、もう片方は通常受給」の組み合わせが有効です。例: 妻(寿命想定長め)を70歳まで繰下げ→月額42%増額、夫は65歳通常受給。妻が80歳以降長生きすれば繰下げによる総受給額が増えるため、長寿リスクヘッジとして機能します。
出典: 日本年金機構「年金の繰下げ受給」https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriage-kurisage/20140421-02.html(取得日: 2026-07-02)
共働き/片働き/子あり/子なしの4パターン設計
夫婦の老後設計は「共働きか片働きか」「子がいるか」の2軸で4パターンに分かれます。各パターンの設計ポイントを整理します。
共働き×子あり(M2/M3型)
共働き×子ありは「教育費ピークを乗り越えれば老後資金は十分形成可能」な構造。教育費ピーク中はiDeCo・NISA積立を月3〜5万円×2に抑え、ピーク終了後(夫婦50歳前後)から月10万円×2に増額。共働き継続で生涯年金額の優位性も大きく、夫婦設計では最も恵まれたパターンです。
注意点は「妻のキャリア中断(出産・育児)期間が長いと厚生年金額が下がる」こと。短時間勤務でも厚生年金加入継続が老後資金観点で重要です。
共働き×子なし(DINKs型)
共働き×子なし(DINKs)は「教育費ゼロで老後資金準備に集中できる最有利パターン」。iDeCo・新NISAを30代から夫婦2人分フル活用すれば、65歳時点で5,000万〜7,000万円の試算も可能性としてあります。注意点は「介護を頼れる家族がいないため、独身に近い介護費自己負担の覚悟が必要」。
配偶者の老後の単身期も10年前後想定し、相続税対策(配偶者控除の最大活用+遺言書)も早期準備が現実的です。
片働き×子あり(伝統的世帯型)
片働き×子あり(夫厚生年金+妻第3号)は「年金合算が共働きより少ない構造ハンディ」があります。共働き世帯比で生涯年金額が約3,000万〜4,500万円少ないため、その差を自助で埋める必要があります。妻のiDeCo月23,000円(所得控除なしだが運用益非課税)と新NISAでカバーするのが基本。
子の独立後に妻がパート復帰し厚生年金加入すれば、5〜10年の加入でも将来の年金額に効きます。
片働き×子なし
片働き×子なしは夫婦4パターンの中で最も厳しい構造。年金合算が少なく、片方が先立った場合の遺族年金も妻第3号期間が長いと相対的に少なくなります。30代からの新NISA満額活用+妻のパート就労(厚生年金加入)への切り替えが現実的な対策。FP相談で個別シミュレーションを取り、早期の戦略修正が安全です。
夫婦の老後資金が不足する場合の選択肢
試算した結果「不足が大きい」と分かった場合、夫婦が活用しやすい3つの選択肢を整理します。
夫婦の就労延長(65歳→70歳)の効果
夫婦両者が65歳→70歳まで就労延長する場合、給与収入で取り崩し開始を5年遅延+年金繰下げで月額42%増額+厚生年金加入継続で受給額増加、の三重効果があります。夫婦両者の就労延長は単身の就労延長より効果が約1.6倍と編集部は試算しています(あくまで目安)。
妻の短時間勤務継続も「厚生年金加入5年延長=将来の年金月額約8,000〜12,000円増加」と無視できない効果があります。
生活費削減と地方移住
夫婦世帯は固定費削減の余地が大きく、月5万円の削減で25年約1,500万円のインパクト。地方移住で家賃・生活費を月8〜10万円圧縮できれば、25年で約2,400〜3,000万円の負担減も可能性としてあります。
医療アクセス・子との同居/別居の選択・自治体の高齢者支援サービスとのバランスでFP相談・自治体相談を活用しましょう。
住宅資産活用(リバースモーゲージ・売却・住み替え)
持ち家がある夫婦は、リバースモーゲージ(自宅を担保に借入)・売却して賃貸・売却して地方の安価な住居に住み替えの3選択肢があります。リバースモーゲージは契約者死亡後に自宅売却で精算するため、子がいる場合は事前合意が必要。売却・住み替えは「夫婦両者の合意」と「健康・人間関係との両立」が論点。
金利変動・物件評価減のリスクもあるため、FP・金融機関で個別試算を取るのが現実的です。
編集部が読み込んだ実際の質問・声
公開されたQ&A・SNS・口コミから、無料相談サービスの利用体験に関する声を編集部が読み込み、論点だけを抜粋・要約しました。回答全文の引用は避け、リンク先で文脈を確認できるようにしています。個別の保険商品に対する評価ではなく、相談体験(予約・対応・勧誘の体感など)のみを取り上げています。
FPから無料セミナー後の個別相談で保険・投資信託を勧められ、断り方が分からないという相談。ベストアンサーは「『預金で持つのが自分に合う/保険も投信もやらない』と明確に伝え、理由は説明しすぎない。後の連絡には『お断りしたはず』と繰り返すだけで十分」と具体的なフレーズを提示。
出典:出典元 / 編集部参照日:2026-06-20
保険見直しラボの運営会社・取扱保険会社数・お客様満足度の公表値などをどう見ればよいか、という質問。回答者は「公式公表値は他社比較の起点として有用だが、最終的には担当FPの説明が分かりやすいか・複数社の選択肢から提案してくれるかを自分の目で確認すべき」と回答。
出典:出典元 / 編集部参照日:2026-06-20
ほけんの窓口は信頼できる窓口か、生命保険の加入で相談すべきか、という質問。回答者は「店舗網と取扱社数の幅は強みだが、最終的な提案の質は担当者次第。合わなければ担当変更を申し出る・複数店舗の意見を比較するのが現実解」と回答。
出典:出典元 / 編集部参照日:2026-06-20
住宅購入を機にFPを紹介され相談したが、その後の保険提案が偏っていると感じたケース。回答者は「中立性を確かめたいなら『他社のFPにも同じ条件で意見を聞いてから決めます』と一言入れるとよい。担当変更や別の窓口での再相談も普通の選択肢」と助言。
出典:出典元 / 編集部参照日:2026-06-20
マネーキャリアという無料相談所は信用できるかという質問。回答群では「オンライン完結で全国対応・提携FPが複数いるなど大手系の特徴を持つ。ただし最終的な相性は担当者次第。中立性を確認するには『今の保険を否定せず現状維持の選択肢も提示してくれるか』を見るとよい」とのコメント。
出典:出典元 / 編集部参照日:2026-06-20
編集部独自★評価:本記事テーマ別 主要3社比較
公式公開情報・各社のサービス内容・編集部の検証(2026-07-02時点)をもとに、本記事テーマ「老後資金の相談への対応力」に直結する観点で★5段階採点しました。
| サービス | 老後資金の相談への対応力 | 当日サポート | 編集部総合 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 保険チャンネル | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ | リクルート運営・FP個別相談無料・保険+家計の総合相談に強み |
| マネーキャリア | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | FP相談特化・オンライン完結・3,000名超のFPネットワーク |
| 保険見直しラボ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 対面+オンライン併用・取扱保険会社が業界最多級・無料相談 |
よくある質問(FAQ)
夫婦の老後資金は本当に2,000万円で足りる?
編集部の試算では「共働き+持ち家完済+健康+年金月22万円」のシナリオでも、必要貯蓄2,500万円+介護予備費1,000万円=合計3,500万円が現実的な目安です。賃貸継続+両者施設入所のシナリオでは合計5,000万円超のケースもあります。
「夫婦2,000万円」は最低ラインの目安であり、住居・介護・寿命想定で必要額が大きく変動するため、FP相談で個別試算を取るのが安全です。
専業主婦(夫)の老後資金はどう考える?
専業主婦(第3号被保険者)の場合、自身の年金は基礎年金約6.5万円のみで、夫の厚生年金約14万円と合算しても月20.5万円程度。共働き世帯比で生涯年金額が約3,000万〜4,500万円少ない構造ハンディがあるため、その差を自助で埋める設計が必要です。
妻のiDeCo月23,000円(所得控除なしだが運用益非課税)と新NISAでカバー、子の独立後にパート復帰(厚生年金加入)で将来の年金額を底上げするのが現実的な対策です。
夫婦のiDeCoは2人とも入るべき?
共働き両者会社員なら「両者iDeCo加入が原則最有利」。所得税率20%帯×夫婦2人なら年16.6万円の節税効果。第3号被保険者の妻もiDeCo月23,000円加入可能(所得控除は使えないが運用益非課税は適用)。
ただし60歳まで引き出し不可の流動性制約があるため、教育費ピーク中は妻分を抑制するなどライフプランに合わせた段階拡大が安全です。商品選定は中立的なFPにご相談ください。
夫婦どちらかが先立ったらどうなる?
夫が先立った場合、妻は「遺族厚生年金(夫の老齢厚生年金の約3/4)+自分の老齢基礎年金(または自分の厚生年金)」を受給。共働きの妻が自分の厚生年金月10万円を持っている場合、夫の遺族厚生年金10.5万円と妻の老齢厚生年金10万円を比較し高い方が支給される仕組みです。
妻が先立った場合、夫の遺族厚生年金には年齢・収入要件があり共働き夫は受給対象外のケースもあるため、両方向のシミュレーションで備えるのが安全です。
参考: 日本年金機構「遺族年金」https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/(取得日: 2026-07-02)
退職金がない夫婦はどうする?
退職金がない夫婦(自営業・フリーランス・退職金制度なしの中小企業勤務)は、iDeCo(自営業月68,000円・会社員月23,000円)+小規模企業共済(自営業月70,000円)+国民年金基金+新NISAの組み合わせで自助構築が基本です。
夫婦両者自営業なら月20万円超の節税積立も理論上可能ですが、流動性制約とのバランスでFP相談での個別設計が現実的です。
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まとめ:夫婦の老後資金は「2人で設計+年金合算+介護予備費1,000万円」
夫婦の老後資金は「2,500万〜4,000万円(共働き/片働き/子あり/子なしで変動)+介護予備費1,000万円」が編集部の目安です。
独身世帯との3つの構造差(年金合算・介護2人分・遺族年金)を把握し、夫婦ならではの強み(iDeCo・新NISA2人分活用・就労延長効果1.6倍)を最大化するのが基本戦略です。
| ステップ | 具体的アクション |
|---|---|
| ① 夫婦の年金見込額の確認 | 「ねんきんネット」で夫婦両者の65歳時の見込額を合算確認 |
| ② 共働き/片働き/子の有無で設計を分岐 | 4パターンのうち自世帯のタイプを特定し、年金合算ハンディを把握 |
| ③ 住宅の方針決定(賃貸/持ち家/地方移住) | 住宅費は25年で1,500万円以上変動する最大の分岐点 |
| ④ iDeCo+新NISAを夫婦2人分の配分設計 | 所得税率と教育費ピークタイミングで優先順位を決定 |
| ⑤ 介護予備費1,000万円を別枠確保 | iDeCoとは別の流動性高い口座で別管理 |
| ⑥ 遺族年金・相続対策を早期準備 | 配偶者控除最大活用+遺言書を50代から準備 |
| ⑦ FP相談で個別最適化 | 3年に1度のライフプラン再評価を推奨 |
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家計の保健室編集部 / 検証日: 2026-07-02 / 最終更新日: 2026-07-02 / 監修: FP選定中(2026年8月末予定)
— 家計の保健室編集部
